アービン60Sのインプレと使い方

ブルーブルーのアービン60Sは、ライトゲームに特化したシンキングペンシルで、遠距離の表層を狙うために開発されたプラグです。全長60mm、重さ6.5gという小型ボディでありながら、飛距離性能と急浮上特性を兼ね備え、従来フロートリグに頼らなければ届かなかったポイントにもアプローチ可能になりました。表層を静かに撃ち抜くスナイパーのような存在であり、その繊細なアクションはターゲットに余計なプレッシャーを与えることなく口を使わせる力を持っています。

アービン60Sの特徴

アービン60Sの最大の特徴は、その「極限の弱さ」を追求したアクションです。ステディリトリーブでは弱々しいロール&フラッシングを中心に泳ぎ、水面直下ではI字に近いV字の引き波を発生させて、まるで小魚が群れからはじき出されたかのような姿を演出します。この挙動はクルクルイワシと呼ばれる現象に酷似しており、ターゲットの捕食本能を刺激しながらも群を散らさずに釣り続けられるという独自の性能を実現しています。

また、シミーフォールではバックスライド気味の自然な落下を見せ、そこからの急浮上によってリアクションバイトを誘発します。地形変化の多いシャローエリアやサーフ、河川、堤防など幅広いフィールドに対応できる汎用性の高さも魅力です。さらに低重心ウエイトと独特のフラットサイドボディを採用することで、ただ巻きだけでなく、水中ドッグウォークやトゥイッチによる多彩なアクションを自在に演出できます。これにより、メバルやアジだけでなく、カマス、メッキ、小型青物、さらにはシーバスやクロダイなど幅広いターゲットを狙える点も特筆すべきポイントです。

アービン60Sの使い方

アービン60Sを使いこなすためには、その多彩なアクションを状況に応じて使い分けることが重要です。基本的な使い方は、キャスト後すぐにリトリーブを開始し、水面直下で引き波を出しながらのロールアクションで広範囲をサーチする方法です。このアクションは群を散らさずテンポよく探ることができ、効率的にバイトを引き出せます。

次に有効なのがシミーフォールと急浮上を組み合わせた誘いです。沈めてから巻き始めるときの軌道変化でリアクションバイトを狙えるため、プレッシャーの高い状況でも魚にスイッチを入れることができます。さらにロッドワークを加えることで、水中ドッグウォークやトゥイッチアクションを演出でき、ターゲットに強烈なアピールが可能になります。

メバリングではもちろん、アジングやカマス、メッキゲームでも抜群の効果を発揮し、状況次第ではシーバスや真鯛といった中型魚にも対応できる懐の深さを持っています。小型プラグならではの繊細さと、シンキングペンシルらしい遠投性能を兼ね備えたアービン60Sは、ライトゲームの新たな可能性を切り開くルアーです。

アービン60Sのインプレ

ブルーブルーのアービン60Sのインプレを紹介します。

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