ネッサSS S108M+のインプレ

サーフフィッシングをもっと自由に、そしてもっと確実に楽しむために生まれたのが「ネッサSS S108M+」です。広大なサーフにおいて、ターゲットやルアーを限定せずに幅広く対応できる柔軟性と、安定した遠投性能、操作性、そしてファイト性能。そのすべてをバランスよく備えたこのモデルは、まさにシリーズの中核として設計された“万人に使いやすい”理想の一本です。

ネッサSS S108M+の特徴

ネッサSS S108M+は、シマノが掲げる「曲げて、弾き出す」ブランクス設計を象徴するモデルです。基本構造には「スパイラルX」、強化構造には「ハイパワーX」を採用し、ネジレやつぶれを抑えながらも、ブランクス全体がしなやかに曲がる構造を実現しています。これにより、キャスト時にリリースポイントをつかみやすく、ルアーの重さをしっかりとブランクスに乗せて、スムーズで伸びのある遠投が可能になります。

足場が安定しないサーフという環境では、どんなアングラーでも安定したキャストを続けられることが重要です。ネッサSS S108M+は、ペンデュラムキャストでもオーバーヘッドキャストでも精度の高いキャストが行いやすい設計で、タラシの長さやキャストフォームに左右されずに飛距離を出すことができます。張りのあるベリーと追従性の高いティップの組み合わせによって、巻き系のルアー操作はもちろん、ミノーのジャークやシンペンのスローリトリーブまで、多彩なアクションに高いレベルで対応します。

さらに、ファイト時には曲がるブランクスが魚の動きに追従し、特に大型のヒラメや強烈な引きを見せる青物に対しても、アングラー側が主導権を握ったままファイトを展開できます。曲がりながらも芯のある設計のため、魚の急な走りやヘッドシェイクに対してもロッド全体で受け止め、バラシのリスクを軽減してくれる安心感があります。

グリップ部にはシマノ独自の高強度素材「CI4+」を採用。軽量で強靭な構造により、手元の軽快さと感度の高さを両立しています。わずかな潮の変化やボトムの質感、ルアーの動きの違和感までをダイレクトに伝えてくれるので、ゲームプランを立てるうえでも頼もしい存在です。

さらに、ロッドの継ぎ目には「スクリューロックジョイント」が搭載されており、高負荷時でも継ぎ目のガタつきやズレを防止。不意の抜けや固着を回避しながら、スムーズな接続と高いトラブルレス性能を両立しています。3ピース仕様でも継目の不安を感じさせず、携行性も高いため遠征にもぴったりです。

ネッサSS S108M+は、サーフゲームにおけるスタンダードモデルとして、初心者からベテランまであらゆるアングラーにとって扱いやすく、かつ信頼性の高い一本です。サーフのどんなシチュエーションにも柔軟に対応し、キャスト、操作、ファイトのすべてをスムーズに繋げてくれるこのロッドが、きっと多くのアングラーにとって新たな“定番”となるでしょう。

ネッサSS S108M+のインプレ

シマノのネッサSS S108M+のインプレを紹介します。

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