ブレニアスXR S810ML/Mのインプレ

チニングがますます高度化する中、都市部のショアゲームで確実に釣果を出すために生まれたのが、シマノの「ブレニアスXR S810ML/M」です。足で稼ぐスタイルが主流となるアーバンチニングにおいて、他のアングラーが届かないポイントにルアーを届ける「飛距離」は、今や不可欠なファクターとなっています。このモデルは、攻めのロングロッドとしてそのニーズに的確に応える一本であり、ハイプレッシャー環境下でも一匹に辿り着くための信頼できる武器となるでしょう。

ブレニアスXR S810ML/Mの特徴

ブレニアスXR S810ML/Mは、ロングレングスならではの飛距離性能を最大限に活かしつつ、操作性を損なわないよう設計された3ピース構造のロッドです。全長8フィート10インチというレングスは、広範囲をテンポよく探ることができ、先行者が届かなかった場所へのアプローチが可能になります。これにより、釣り場での優位性が一気に高まり、ハイプレッシャー化が進む都市型チニングでも新たな釣果が期待できます。

ロッドパワーはティップがML(ミディアムライト)、バットがM(ミディアム)という設定で、繊細なアタリを取る能力と、掛けた魚をしっかりと寄せるパワーを両立しています。このパワーバランスは、バイブレーションやフリーリグといった定番のリグに最適化されており、流れの中でのボトム感知や、根掛かりを回避するアクションにも高い操作性を発揮します。

ロッドの構造には、シマノの先進技術「スパイラルXコア」と「ハイパワーX」が採用されており、ネジレや潰れに対する強度が高められています。この補強構造によって、アングラーの動作に対するレスポンスが高まり、正確なキャストや確実なフッキングが可能になります。警戒心が強く、小さなアタリしか出さないクロダイに対しても、即座に対応できる鋭い反応性が魅力です。

さらに、高感度化と軽量化を両立させた「カーボンモノコックグリップ エッジタイプ」も搭載。中空構造により、潮流やボトムの変化を手元にダイレクトに伝えることができるため、状況判断が非常にしやすくなります。特に、硬質素材ならではの情報伝達力は、泥底から砂地、岩場といったボトムの変化を明確に感じ取れるほどの性能を発揮します。

ガイドには「Xガイド3Dチタン」を採用し、軽量で強靭、かつ糸抜けが非常にスムーズな設計となっています。ラインとの干渉を極限まで抑えた構造により、強風下や向かい風といった悪条件でも安定したキャストを可能にします。また、ラインとロッドの距離が近くなることで、小さなアタリでもしっかりと手元に伝達され、釣果に直結する感度が確保されています。

フロントグリップには「サイドスライスコンパクトグリップ」が搭載されており、ロッドを立てた姿勢での保持がしやすく、細かいルアー操作にも対応可能です。これにより、タフコンディションでのピンスポット狙いや、即アワセが求められる場面でも確実なフッキングが可能となります。

ブレニアスXR S810ML/Mは、都市型のフィールドでのチニングに新たな可能性をもたらす一本です。既存のアプローチでは反応しない魚に対しても、新しい角度から攻めることができる戦略的ロッドであり、アングラーの創造力を形にしてくれる一本といえるでしょう。これからのアーバンチニングにおけるゲームチェンジャーとして、ぜひ手に取って体感してみてください。

ブレニアスXR S810ML/Mのインプレ

シマノのブレニアスXR S810ML/Mのインプレを紹介します。

タイトルとURLをコピーしました