近年のスピニングジギングにおいて、より繊細で自然なアクションをジグに与える「ナチュラルジャーク」というスタイルが注目を集めています。そんな現場のニーズを的確に捉え、シマノが満を持して投入したのが「オシアジガーNJ S64-2」。しなやかさと強さを両立させたこのロッドは、アングラーの意図を忠実に水中へ伝え、喰わせの間を自然に演出できる一本です。
オシアジガーNJ S64-2の特徴
オシアジガーNJ S64-2は、ナチュラルジャーク専用設計のモデルとして、柔軟性に富んだ低弾性ブランクスを採用し、潮流が緩やかな状況や水深が浅めのエリアでも、ジグをナチュラルに泳がせることができる性能を備えています。参考水深はバーチカルで最大80m+α、ドテラ流しでは70m+αと、近海でのジギングに最適なスペックです。
このモデルの最大の魅力は、「しなやかなティップ」と「粘り強いバット」によるスムーズな曲がりです。アングラーが軽くジャークを入れるだけで、ロッド全体がしなやかに反応し、ジグに艶めかしい動きを与えます。特に、活性が低くハイピッチでは口を使わない状況や、ナーバスなターゲットを相手にしたときに真価を発揮します。
しなやかでありながら、ファイト時にはその本領を発揮。強靭なバットセクションが魚の引きを受け止め、ロッド全体でしっかりと対応します。これにより、無理なくファイトを展開でき、長時間の釣行でも体への負担を大きく軽減してくれます。
構造面では、シマノ独自の「スパイラルXコア」と「ハイパワーX」を搭載し、細径化されたブランクスにおけるネジレやパワーロスといった弱点を克服。軽量化と強度の両立を実現し、ジグを自在に操る高いレスポンス性能を備えています。わずかな入力でもジグが意のままに動く「高効率・低燃費」なブランクスは、これまでのスピニングロッドの概念を覆す使用感をもたらします。
さらに、グリップ周りには快適性と機能性を追求した設計が施されています。フルホールディングシートは段差レス設計で、どのような握り方でも吸い付くようなフィット感を実現。リールサイズに応じてフードポジションを変えられる可変構造で、5000〜8000番のリールにしっかりと対応します。また、Vホールドフロントグリップにより、握った際の安定感とグリップ力が高まり、強いジャークやファイト時にも確かな操作性を発揮します。
オシアジガーNJ S64-2は、ナチュラルな誘いを軸とした現代ジギングの進化系とも言えるロッドです。軽さ、強さ、しなやかさ、そして圧倒的な操作性を兼ね備え、ジグに生命感を吹き込むようなアクションを実現。喰わせの間を大切にする釣りを志向するアングラーにとって、まさに理想の一本となるでしょう。
オシアジガーNJ S64-2のインプレ
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