ロングキャストが求められる釣りにおいて、ロッドの長さは大きな武器になります。しかし長さゆえの扱いにくさ、重さ、トラブルの多さといった課題も常に付きまとうものです。シマノの「コルトスナイパーSSロングS120」は、そうしたロングロッドにありがちなデメリットを徹底的に解消し、快適で軽快な使用感を実現した新時代のショアキャスティングロッドです。全長12フィートというロングレングスでありながら、使いやすさと高性能を両立した一本となっています。
コルトスナイパーSSロングS120の特徴
“もっと遠くへ、そして軽快に。”というコンセプトのもとに開発されたS120は、キャスト・操作・ファイトすべての局面で高いパフォーマンスを発揮するロッドです。3.66メートルという長さは、遠投性能において圧倒的なアドバンテージをもたらし、飛ばしウキを使った弓角系ルアーや、北海道で主流のウキルアーといったロングリーダー仕様の仕掛けにも最適。特にアキアジ釣りや足場の高い防波堤での使用では、その長さが絶大な効果を発揮します。
このロッドのブランクスには、シマノ独自の「スパイラルX」構造を採用。ネジレやツブレに対する強度を高めつつ、軽量化も同時に実現しています。ロングロッドにありがちな「重さからくる疲労」を軽減し、長時間の釣行でも集中力を持続させやすい軽快な操作感を提供。さらに、並継設計を採用することで、バット部分の剛性が高まり、フッキング時やパワーファイト時の力の伝達効率も向上。アキアジのような硬い顎を持つ魚でも、しっかりとフックを貫通させる力強さを備えています。
ガイドセッティングにもこだわりが詰まっており、ティップセクションには密にガイドを配置することでラインの絡みを防止。キャスト時のトラブルを最小限に抑える設計となっています。また、バットガイドから2個目までは大口径のダブルフットガイドを採用し、ナイロンラインなど太めのラインを使った釣りでもトラブルレスで快適なキャストをサポートします。特にウェーディングやサーフでの使用においては、このようなトラブルレス性能が釣りのリズムを崩さず、大きなストレス軽減につながります。
継ぎ目には「スクリューロックジョイント」を搭載し、継部のガタつきやズレを防止。不意なトラブルを回避するだけでなく、使用後もスムーズに分解・収納ができる点も大きな魅力です。仕舞寸法127.8cmという長さはややかさばりますが、ロッドパワーとのバランスを考慮した結果であり、ロッド自重もわずか255gに抑えられています。このスペックは、同クラスのロングロッドと比較しても非常に軽量な部類に入り、操作性にも大きく貢献しています。
最大対応ジグウェイトは70g、プラグは50gまで、ラインはPE2.5号まで対応と、ややライト寄りの設定ではあるものの、その分シャープなキャストフィールと繊細な操作が可能。ロングビルミノーを使って足元までしっかり誘い、食わせのタイミングを逃さないような丁寧な攻めにも適しています。
「コルトスナイパーSSロングS120」は、ロングレングスでありながらも軽快に使え、しかも高い遠投性能とトラブルレス性を備えたロッドです。マイクロベイトパターンへの対応や遠距離攻略、防波堤やサーフでの繊細な攻めなど、多彩な戦略に応えてくれる一本。ロングロッド＝重くて扱いづらいという固定概念を覆す、軽快でパワフルな新たな選択肢として、ロックショアやライトショアジギングをより楽しみたいアングラーにおすすめできるモデルです。
コルトスナイパーSSロングS120のインプレ
シマノのコルトスナイパーSSロングS120のインプレを紹介します。
