アジングやメバリングといったライトソルトゲームは、感度と操作性が釣果を左右する繊細な世界です。その中でも圧倒的な感度としなやかな操作性でアングラーを魅了するのが、ダイワの月下美人EX 74UL-Sです。軽量ルアーを自在に操り、わずかな水流やバイトも逃さず感じ取ることができるこのロッドは、まさに感性で釣る一本といえるでしょう。
月下美人EX 74UL-Sの特徴
月下美人EX 74UL-Sは、しなやかでありながら芯のあるブランク設計により、小型プラグやジグヘッドリグのキャスト精度と遠投性能を両立しています。その名にある「絃（げん）」は、まるで楽器の弦を操るようにラインテンションをコントロールし、ルアーに生命を宿すかのような繊細なアクションを生み出すという思想から名付けられています。ルアーを漂わせたり、ステイさせたり、微細なドリフトを織り交ぜながら、アジやメバルに自然なアプローチが可能です。
ロッドの心臓部には、ダイワ最高級カーボン素材であるSVF COMPILE-Xナノプラスを採用。高密度に編み込まれたグラファイト繊維と極限まで削減された樹脂により、圧倒的な感度と軽さ、張りと粘りを両立させています。さらに、X45フルシールド構造が加わることでネジレ剛性が飛躍的に向上し、キャスト時のブレを抑えつつ、ルアーのアクションレスポンスも格段にアップしています。
ガイドには、軽量かつ高剛性のAGS TYPE-R（エアガイドシステム）を採用。特にティップ部分にはΦ4mmという超小口径ガイドを採用しており、ラインの放出性を高めつつ、ルアー操作や魚の微細なアタリをダイレクトに手元へ伝えてくれます。これにより、水中のルアーが今どう動いているか、魚がどのようにアプローチしてきているかをまるで見ているかのように感じ取ることができます。
リールシートには、月下美人専用に開発されたゼロシート コンパクトフィットを搭載。手のひらに吸い付くようにフィットする形状で、長時間の釣行でも疲れにくく、軽快な操作感を維持できます。握りやすさがそのまま感度向上にもつながり、わずかなバイトも逃さずフッキングへ持ち込むことができます。
さらに、ジョイント部にはV-JOINTαを採用。継ぎ目を感じさせないスムーズな曲がりを実現し、ロッド全体で魚の引きを受け止めながら、しなやかに対応してくれます。これにより、小さなアジの繊細なアタリも、尺メバルの突っ込みも、すべてを楽しみに変えることができます。
月下美人EX 74UL-Sは、ただの高感度ロッドではありません。音を奏でるように水中の情報を操り、釣りという行為を一段と美しく、そして奥深いものへと導いてくれる、まさにライトゲームの芸術品です。感度と操作性を極めたいアングラーにとって、これ以上ない相棒となることでしょう。
月下美人EX74UL-Sのインプレ
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