荒天やうねりが混じる磯やサーフ、大河川や足場の高いエリアで、遠くのブレイクや離岸流に正確にルアーを届けたい。エクスセンスジェノス S108Mプラス Rは、シリーズの中核であるグランドスティンガーの思想を受け継ぎながら、さらにパワーと遠投性を磨き上げた一本です。ラフコンディション下でも粘りとシャープさのバランスを崩さず、アンダーやサイドなど多様なキャストモーションで安定した弾道を実現します。波や風、強い流れの中でもルアーの挙動やバイトを明確に伝え、掛けた後は粘り強いバットがじわりと曲がって主導権を握り続けます。磯マルやヒラスズキを想定した設計で、価格は税別七万二千六百円から八万四千五百円です。
シマノ エクスセンスジェノス S108Mプラス Rの特徴
基本構造にはスパイラルエックスコアを採用し、曲げやねじれに対する高い剛性と復元の速さを両立しています。入力エネルギーを素直に溜めて素早く解放するブランクスは、向かい風の中でも伸びのあるキャストを可能にし、着水までの姿勢を乱しにくいのが持ち味です。テーパーは粘りとキレを両立したレギュラーファスト寄りの味付けで、ミノーやシンキングペンシル、ブレードベイトのレンジコントロールから、波裏でのドリフトまでリニアに追従します。感度面ではカーボンモノコックグリップが水流の変化やルアーの姿勢の違和感を手元にクリアに伝達し、ショートバイトを捉えてからの素早いフッキングへとつなげます。ガイドは軽量化と糸抜けの良さを重視したシマノ独自設計で、キャスト後の収束が速くトラブルも少ないため、一投一投を高精度に積み重ねられます。磯マルとヒラスズキモデルとしての信頼性を高めるために、負荷に応じて段階的にトルクを発揮するバットセクションを採用し、足場の高い場所でも魚の頭をこちらへ向けやすい設計です。背面に岩壁が迫る場面では低軌道のアンダーやサイドで的確にコースを通し、荒れたサラシではルアーの抵抗を的確に感じて姿勢を維持できます。長さによる遠投性と取り回しの均衡が取れているため、広いサーフの回遊線を探る釣りから、磯際のピンを射抜く攻めまで対応。シリーズが培ってきた軽さと強さ、操作性と感度を高次元で融合し、厳しい条件下でも結果へ近づける戦闘力を備えた一本です。
エクスセンスジェノスS108M+/Rのインプレ
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