エンカウンターS96MHのインプレ

ルアーフィッシングを楽しむ上で、ロッドの「強さ」「軽さ」「操作性」のバランスは非常に重要です。とくに大型魚種や過酷なフィールドを相手にするショアキャスティングでは、その性能が釣果を大きく左右します。そんな中、シマノが送り出す「エンカウンターS96MH」は、圧倒的なコストパフォーマンスと確かな性能を兼ね備えた一本として注目を集めています。初心者から中級者、さらには経験豊富なアングラーまで納得の使い心地が魅力です。

エンカウンターS96MHの特徴

エンカウンターS96MHは、全長9フィート6インチの操作性と遠投性のバランスに優れたモデルで、特にパワーを重視したストロング仕様が特徴です。対応ルアーは12〜17cmのミノー、20〜40g超のバイブレーションやトッププラグ、最大60gのメタルジグまでと幅広く、大型のシーバスはもちろん、ヒラメや青物、さらには回遊魚といった強敵にも余裕で対応できます。

このモデルの核となるのが、シマノ独自の基本構造「スパイラルX」です。縦方向のカーボン繊維の内層と外層を、それぞれ逆方向に斜めに巻いた三層構造により、ロッドのネジレや潰れを強力に抑制。これにより、キャスト時やファイト時のパワーロスが少なくなり、シャープでキレのある操作感を実現しています。また、ロッドがスムーズに曲がり、復元時には素早くしっかりと反発してくれるため、キャストのタイミングがつかみやすく、軽い力でもしっかりと飛距離を出すことが可能です。

ロッド全体に「芯のあるしなやかさ」が備わっており、ルアーをしっかり振り抜いて飛ばせるだけでなく、魚が掛かった際にもロッド全体で力を吸収してくれるため、無理なくやり取りを続けることができます。これにより、キャスト、操作、ファイトといった一連の動作がとても自然に行える「オートマチックな感覚」が得られるのも大きな魅力です。

装備面では、「パーフェクションシートXT」を採用しており、手に馴染みやすい段差レスの設計で、長時間の釣りでも疲れにくく、集中力を持続しやすい仕様になっています。また、ステンレスフレームのKガイドを搭載しているため、PEラインとの相性も良く、ライントラブルを軽減。初心者でも安心して使えるトラブルレス性能も備えています。

エンカウンターは、シマノのロッドラインナップの中では中価格帯に位置するモデルですが、上位機種である「ディアルーナ」にも採用されているスパイラルXを搭載しており、その性能は価格以上。さらに、下位機種の「ムーンショット」と比べても、軽量かつシャープな使用感で、より本格的なショアゲームを展開するための性能が詰まっています。

エンカウンターS96MHは、釣り場を選ばず、シーバスやヒラメ、青物、さらには不意の大物にも対応できる、まさに“頼れる相棒”のような存在です。これから本格的にソルトルアーゲームを始めたい方にとっても、ステップアップを目指す中級者にとっても、納得の使い心地と安心感を提供してくれる一本となるでしょう。釣りの「出会い(エンカウンター)」を、より多く、より深く楽しむためのロッド。それがこのモデルの真の魅力です。

エンカウンターS96MHのインプレ

シマノのエンカウンターS96MHのインプレを紹介します。

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