ブローウィン60Sのインプレと使い方

ライトゲームの新たな基準として注目を集めているのが、ブルーブルーのブローウィン60Sです。これまでブローウィン140Sで培われてきた「置いて流す」メソッドやダブルアクションを、メバルやライトソルトターゲットに最適化し、60mmというコンパクトサイズに凝縮したこのルアーは、ただ小さいだけではない“釣れる理由”を明確に備えています。緻密な開発の末に誕生したこの小さな名作は、繊細な状況下でも確かな釣果をもたらしてくれる存在です。

ブローウィン60Sの特徴

ブローウィン60Sは、全長65ミリ・重さ4グラムというライトゲーム向けスペックながら、タングステンウエイトを採用した重心移動構造により、向かい風や横風といった悪条件でも驚くほどの飛距離を実現しています。小型ミノーにありがちな飛ばなさや不安定さを解消し、広範囲をテンポ良く探ることが可能です。

アクションの核となるのは、シリーズ共通の「ダブルアクション」。基本はウォブンロールですが、そこに不規則な揺らぎ(ブレ)を織り交ぜることで、スローでもファストでも、どの速度域でも生命感のある動きを演出します。この“1/fの揺らぎ”とも呼べるアクションが、ナーバスな魚にも違和感を与えず、口を使わせる要因となっています。

加えて、ブローウィン60Sはリトリーブ中の姿勢が非常に安定しており、水平に近いスイム姿勢を保ちながらも、時折小刻みにブレることで食わせの間を自然に演出します。リトリーブスピードを変化させた際のアクションも破綻せず、静と動の絶妙なバランスで魚を誘い続けることができるのです。

なお、非常に繊細なセッティングで仕上げられているため、使用するスナップのサイズや水中の塩分濃度によってはフローティングに近い挙動を見せることもあります。これは逆に、表層攻略やスローな誘いを多用する場面では大きなアドバンテージとなるでしょう。

ブローウィン60Sの使い方

ブローウィン60Sは、港湾や干潟、小規模河川といったライトゲームフィールドで真価を発揮します。基本は「スローリトリーブ」。そのゆっくりとした引きの中に、ウォブンロールとブレが織りなすダブルアクションが自然に発生し、小型ベイトを意識しているターゲットに強くアピールします。

メバルやカマスといったライトターゲットはもちろん、タイミングやポイントによってはセイゴクラスのシーバスにも効果的。表層直下から1m程度のレンジをゆっくりと流すように巻くことで、喰わせのチャンスが広がります。また、「置いて流す」釣り方も非常に効果的で、潮の流れに身を任せながらナチュラルにドリフトさせることで、プレッシャーの高いポイントでもスレた魚に違和感を与えず誘うことができます。

さらに、トゥイッチや軽めのジャークを入れることで、細かいダートアクションを引き出すことも可能。イレギュラーな動きを加えることで、リアクションバイトを誘発しやすくなります。繊細な誘いと大胆な攻めを両立できるため、初心者からベテランまで幅広い層に扱いやすい設計です。

ブローウィン60Sは、サイズこそ小さいものの、ブローウィンシリーズの血統をしっかりと受け継ぎ、その釣れる力は本物です。ライトゲームでの新たな切り札として、タックルボックスに加えておきたい信頼の一本です。

ブローウィン60Sのインプレ

ブルーブルーのブローウィン60Sのインプレを紹介します。

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