湾奥エリアやマイクロベイトパターン攻略において、求められるのは小さくとも確実に魚を引き寄せる飛距離と、繊細ながら安定感のあるアクションです。ダイワの「ショアラインシャイナーZ バーティス 80S」は、そんなニーズに応えて誕生した80mmサイズのシンキングミノーで、シリーズ最小ながらも高い性能を誇ります。97Sをベースにしたダウンサイジングモデルながら、飛距離、アクション、レンジキープ力といった要素を高次元で融合し、小場所でも確実に魚を誘う頼もしい存在です。
バーティス80Sの特徴
バーティス80Sの最大の魅力は、80mmというコンパクトなボディでありながら、最大飛距離59mを実現する圧倒的なキャスタビリティです。これを可能にしているのが、Zシリーズ共通の「サイレントウエイトオシレートシステム」と呼ばれる機構です。タングステンウエイトをボディ後方まで一気に移動させることで、キャスト時に安定した姿勢を保ちながら力強く飛び出し、軽量ルアーとは思えないほどの飛距離を叩き出します。
さらに、飛距離だけでなくリトリーブ時の姿勢や安定性も重視されており、「HGS(ホールドグラビティシステム)」を採用。これにより、着水後のリトリーブでウエイトが前方に戻り、アクション中に余計な重心移動が起こらず、激しい流れや早いリトリーブでも安定したスイム姿勢を維持します。これが、急流の河川や荒波の中でもしっかりと泳ぎきる高い遊泳力につながっています。
リップの形状もシンキング専用に設計されており、ワイドで角度を持たせた構造によって、ゆったりとしたスローリトリーブでも水をしっかり捉えてレンジキープが可能。稚鮎やアミなどのマイクロベイトを捕食しているシーバスに対して、自然な動きでアプローチできます。約0.3~0.8mのレンジをスローにトレースできるため、ナイトゲームやシャローエリアで特に力を発揮します。
バーティス80Sの使い方
バーティス80Sは、その設計思想からも分かるように「スローリトリーブで魅せて食わせる」ことを得意としています。湾奥の運河や河口、小規模な漁港など、狭いエリアでのシーバスゲームに最適です。基本はただ巻きでOK。ウエイト移動機構がしっかりと機能しているため、スローに巻いてもルアーがしっかり泳ぎ、ターゲットに違和感を与えません。
また、飛距離を生かした遠投からのドリフト釣法もおすすめです。流れのあるフィールドであれば、バーティス80Sをアップクロスにキャストし、流れに乗せて自然に流し込むことで、ナチュラルにバイトを誘発することができます。HGSがウエイトの無駄な移動を防いでくれるため、流れの中でも安定した姿勢を保ち、流下するベイトそのもののような存在感を演出します。
カラーはマット系、ケイムラ系、3Dホログラムといったバリエーションが揃っており、時間帯や水質に合わせた選択が可能。シルエットが小さいためプレッシャーの高いフィールドでもスレにくく、状況によっては大型ルアーを見切った魚をもバイトに持ち込めるでしょう。
バーティス80Sは、小粒ながら高性能。シーバスに限らず、小型青物やチヌなど、多様なターゲットにも対応できる汎用性の高い一本です。タフコンディションを打破する切り札として、タックルボックスに常備しておきたいルアーの一つです。
バーティス80sのインプレ
ダイワのバーティス80sのインプレを紹介します。
雨上がりの濁った河川。
10センチくらいのイナッコを捕食しようとしてたシーバスの前にバーティス80Sを通して食わせた感じかな✨#ダイワ #DAIWA #バーティス80S #シーバス #河川 #広告 #PR pic.twitter.com/mY30YCkc0h
— 藤田知洋 (@DAIWA_BAITMAN) February 24, 2024
バーティス80S
明暗を縦ジャークで。 pic.twitter.com/MM9rnShGM0— 小さい釣り人 (@FaningSam) September 3, 2021

